お仕事について

 いろいろ考えた一日。うちの両親は資格至上主義で、資格のいらない仕事を見下すような言い方をよくする。でも見方を変えてしまえば、「誰にでも出来る仕事」って、どの仕事もそうだよね。資格があれば、別にうちのクラスの担任が私じゃなくても良いわけだし、最近の極論で行けば誰が総理大臣だって日本は大して変わらないわけだし。やろうと思えば誰にでも出来るわけだ。すぐに、とは言わないが。
 「歯車の一つでしかない」って悪口もあるけれど、どんな仕事でも歯車の一つ。自分だけが特別でいられる訳じゃない。「特別特別」って「普通」をバカにした言い方で言うけれど、資格がいらない仕事だって大変なことは山ほどあるし、そこで働く人たちがいないと歯車は動かない。普通をバカにする人は、こつこつ働く普通の仕事を何年も続けられるのか? 絶対に出来ない。
 「不況不況って言うけど、アルバイト情報誌には仕事があふれてる。
  それを本当の不況だなんて言わない」
 もう何年も前に、師匠に教えてもらった言葉。今更ながらにかみしめている。