コレは一体…。

 昨日の夜遅くに福山に到着しただぁを海に乗せて、重い足取りで広島に向かう。今日はね…写真を撮る日なの…。いやーだよー。。。写真を撮られるのが嫌いな私と、大嫌いなだぁなのだが、まあ家族との付き合いというか兼ね合いというか…式しないので写真くらいという計算のもとというか。いろいろあるのですよしがらみが!
 11時からということだったのでちゃんと早めに着いたらまだお店が開いていなかったとかいうこともあったけれど、まあ取りあえず開始。…とはいえ、開始してるのは私のメイクと着付けだけで、だぁはタキシード決めた後は待たされ坊主だったらしい。両親にも12時から来いと言ってある。
 普段は肌が弱いこともあって、ファンデーションのみで化粧をほとんどしない綾戸。口紅すらつけることが滅多にない。が。今日は別。メイクさんにあれこれ「黒いドレスもありますし、寒色系とか入れてみようと思うんですけどどうですか〜?」などと質問されて、全て「お任せするので似合うようにして下さい」という答えをしておく。解らないもん。下地、ファンデーション、アイライン、アイシャドウ、ビューラーにマスカラ、チーク、口紅、リップグロス…。その間に髪はホットカーラーでくりくりにされていて、何だかもう…本気で途中で「コレは一体何の拷問ですか」って思った。マスカラなんて2度塗りされたもんなあ(帰ってから3回くらいメイク落としして、やっと取れた)。
 メイクと着付けで1時間もかかるかよ…と思っていたのに、着付けどころか髪のセットとメイクだけでほぼ1時間。えーと。もうウエストニッパーが辛いんですけど。ドレスは結構さっと着られる。次にだぁが服を着ている間に私は一人だけの撮影が始まる。「この立ち位置で動かないで」「顔こっちに少し傾けて」「そのまま目線をこっちに平行移動!」とカメラさんは慣れた感じで指示を出す。それに必死の綾戸はまったく笑えません。「笑顔が欲しいですね」と言われて笑ったら「目をもう少し柔らかく」とか言われたし…。頑張ったら顔の傾きが変わるんだもん〜!うがー!人形状態をしていたらだぁが登場。えーと…私以上に緊張してますか(苦笑) 緊張しても私は人前に出ることに慣れているのでそこそこ笑える(ふりができる)んだけど、だぁはホントに笑えなくなるんだよねえ。二人そろってまた人形状態になって、もう正しく「まな板の上のシロクマとパンダ」(色の白いだぁがシロクマ。綾戸はパンダ)なのでした。動物写真館。
 黒いドレスを先に撮ったのだが、その終わり頃に両親と祖母登場。第一声が「七五三」だった。文句を言えない私達なので、ギャラリーはヒートアップ。祖母の「綾戸に見えない。綾戸じゃない!」から始まり、言いたい放題の絨毯爆撃を食らう。だぁは笑っていたけど私は完全によれてました。
 言いたい放題はカメラマンさんも一緒。白いドレスに着替えてまた撮っていると、
「そろそろ動きがあるのが欲しいですね〜。
 新郎さん、新婦さんを抱えてあげられますか?」
『は!?』
青ざめる私と苦笑いのだぁ。「オレは別に大丈夫なんですけどね…こっちが嫌がるんですよね…」 実はお姫様抱っこがとってもとっても苦手な私。でももうどうせまな板の上なんだし、好きにしてくれやー。1回目はドレスが邪魔してどこを持って良いか解らなかったらしくてうまく上がらなかったけど、2回目はだぁがコツをつかんで上手に上げてくれました。でももう緊張と恐怖で笑っちゃってダメダメ。
 撮影終了。ドレスを脱いでいたらメイクのお姉さんに「普通は女性は平気で男性が嫌がるんですけどね〜」と真顔で聞かれてしまった…。「でも、あんなに上手に持ち上げる人そんなにいませんよ」と褒めてもくださった。カメラマンさんは「みんなやる」って言ってたけど、実のところは「みんな挑戦するけど出来ない人が多い」らしい。やっぱりネックはドレスなんだそうだ。
 着替えが終わってから写真を選んで、2時前に予定終了お疲れ様。両親祖父母と遅いお昼を食べて解散になったのでした。げふ。