突然出張

 何が突然だったって、「今年は2回以上他校の研究会に行きます」と自己評価表に書いておいて、まだ1回も行っていなかった事に気づいたのが1月末だったということに端を発するのだが。今年度ももう終わりという現時点で、行けそうな研究会が2つ。1つが今回の英語活動の授業研究会。もう1つが小倉。これは何かの罠ですか!?(自業自得と世間では言う) 今からすでに「1つしかいけませんでしたごめんなさい」と謝る覚悟ゲージ満タンなんですが。
 出張予定の紙を火曜日に書きはじめ、木曜日にお子ちゃま達に「明日の午後出張に行くから、先生いないよ」と告げ、金曜日の午後出張に出る。久しくやらかしてない切羽詰り具合である。
 場所は私がたまに行く夜景スポットのすばらしく近く。山の上にできた「一番新しい学校」ということだ。へー。確かにきれい。吹き抜けの校舎とか、デザインの面白い多目的教室とか。それはいいのだけれど、複雑怪奇な校舎の作りと教室配置に、潜入5分ですでに迷子。地図が書き込まれた大判の封筒(研究紀要とかが入ってる)を見ながらうろうろうろうろうろうろして、ようやく目的の教室にたどり着いた頃にはもうすぐチャイムがなるところだった。おかしいなぁ。20分前には着いたはずだったけどどこでタイムワープしたんだろう?
 授業の内容そのものは感心の一点張り。よく鍛えてあるわ〜。というか、1年生のときからきちんと系統立てて英語活動をやってきているのと、学級経営も英語活動を中心にきちんと回していないとここまでできやしない。6年生の教室に行ってないけど、5年生の段階であそこまで「意図的にはじけられる」のはすごいと思う。うちのクラスじゃできません。
 で、その後の講演会。同行のT先生は用事があって学校に帰る。「よく聞いておいてね」と一言(指令)つき。O1先生は「サボる」と堂々と言い残して消えた。学校に戻ったのか家に戻ったのか謎。私も帰りたい気分だったけど、さすがに同行者に校長もいるとちょっと度胸が…。仕方なく講演会の開かれる部屋へ。もう一人の同行者O2先生の隣に陣取って座る。後ろの入り口の目の前。やる気のほどが伺える。「地震が来たら一番に逃げようで♪」とはO2先生。そうですね。
 ところが開会行事が始まったとたん地震以上のピンチに見舞われた。何だこの猛烈な眠気は…。崖の際をゆらゆら歩いているゆとりなんてない。瞬きした瞬間にずどんと落ちる。あんまり頭がカクカクしているので、さすがに見かねたらしいO2先生につつき起こされた。すみません…。その後何度も崖を落ちたり登ったりしながら、耐えに耐えた2時間となった。
 えー。
 偉い人がテレビで言ってました。ゆとり教育の失敗、総合的な学習の問題点、現行教育の甘さ。で、まだ「英語活動」の時間を組み入れるとか言いますか偉い人。確かにすばらしい活動によって、この学校のお子ちゃま達のコミニュケーション能力や発表する力、今日本人に求められているアウトプットの能力はものすごいものだと思う。そうして行こうと打ち出した方向性が「総合的な学習」だったんでしょう?何学んでますか。
 英語活動が悪いとは言わない。総合的な学習が悪いとも言わない。もうちょっと考えてものを言え。それが今回の感想。
 あ。この場合の偉い人は、今回の講演者じゃありません。講演者の梅本先生はすごい人。