時雨殿

 京都に行くことが決まったとき、だぁがふと最近見たテレビのニュースを思い出した。「そういえば、京都に百人一首のテーマパークみたいなのができるんじゃなかったかなあ…」
 実は綾戸は百人一首大好きで、高校生の頃に百人一首を覚える宿題があったときはもちろんパーフェクト、しかもその後開かれるクラス別百人一首大会にもクラスの代表で出ていたという…(苦笑 というか、他に誰も真面目に覚えてる人が居なくて、仲良しでやっぱりわりと百人一首好きな子とペアで出たのだ)。
綾「テーマパーク?そんなのあるの?」
だ「何で見たんだったか…どこだったかな…」
綾「思い出せええええ!!!連れて行けええええ!!!」
 というわけで、脅されただぁが検索した結果、出てきたのがここ
 嵐山・渡月橋の近くにあるテーマパーク…というよりは建物だけど、中には最新デジタル満載。靴を脱いで上がり、絨毯の道をすたすた歩いて受付に行くと、いきなり任天堂DSを渡された。任天堂が協賛(協力?)してるからねえ。で、広い部屋の床いっぱいの画面。京都を上空から見た画像が70(7×10)枚のパネルに映し出されている。その上に立ってDSを操作すると、そこの拡大画像を見ることが出来たり、その近くに百人一首に関わる建物があれば説明をしてくれたり和歌を詠んでくれたりする。任天堂の本社を拡大するとマリオがでてくるというお茶目なことも。「へー」なんて言っていると、いきなり部屋が暗くなって五山の送り火が画面に出た。そして、勝負の始まり(笑)
 画面がすべて百人一首の札に変わり、70枚のパネルを使ってカルタ取り大会が始まる。そこに居るお客さん全員で! DSが読んでくれる札を探し、そのパネルの上に立って「取る」を押すと取ったことになる。2分間で何枚取れるか…という競争なのだ。てか、20人以上のお互い知らない人たちがゲーム機持って床を見ながらうろうろしているというのは端から見たら何かの宗教に見えるのかもしれないが…(苦笑) 何人お客さんが居ても誰かと重なった札を読まれることはないらしいので、取り合いみたいにはならないんだけど。真面目に歌を探していたら全然見つからず、2枚しか取れなかった。「○人中○位」なんて順位まで出る。15人中12位くらいだったかしら…だぁはもっと取れて喜んでいた。で、また街の風景に戻る。一定時間経つとまた勝負タイム。ただ、借りたDSが20分の制限時間付き。ずっとそこにいることは出来ないらしい。何回やっても全然探せなくて負けまくり。で、百人一首なんてかけらもしらないと豪語しているだぁは2連続で1位。…何で!? その奥に進むと、今度は百人一首五番勝負という部屋が…。正面の画面には清少納言や蝉丸、藤原定家などがうつり、それらの5人とカルタ取りの勝負をするというもの。床にも画面があり、こちら向きに3枚、向こう向きに3枚置いてある。源平形式か…。最初はだぁと二人並んで構えていたのだが、1枚目を私が取った瞬間にだぁが逃げた。え〜?5文字で取ったから、ちょっと遅かったんだよ?(確か3字決まりくらいの歌だった) 4人下して最後が定家。撰者と勝負とは…とちょっと引いていたら、先に取られてしまってびっくり。はや! で、100人中12位。ぶつぶつ言いながらそのブースを出る。他にも1つゲームがあった。
 2階は展示室。広いだけであんまり展示品もない。これから増えていくんだろうか。
 これで終わり。えー!?800円払ってこれだけ!?という感じ。しかも、二人そろって「もう一回勝負したい」とうずうず。だぁは大きなカルタ取り、私は定家と勝負。係の人に「もう一回回ってみても良いですか?」と聞いてみたら笑って「まあ…いいと思いますよ」と言われた。言ってみるもんだ。ただ、大きなカルタ取りの方は私もコツが分かったので2回ほど1位を取らせてもらったけどね♪ で、五番勝負も2回やって、ようやく定家に勝つ。ありがとう1字決まり♪おかげで100人中1位を取れました♪ オープン2日目だけど…。負けず嫌いには結構楽しめた場所でありました。百人一首好きな人にはお勧め。