ネンネの儀式

 赤ちゃん、というか幼児には良くある話で、寝る時に必ずガーゼやタオルを手に握りしめて寝るとか、吸いながら寝るとか、その毛布じゃないと眠れないとか、ぬいぐるみを抱いて寝るとか…。それがネンネの儀式。
 うちのお嬢も添い寝で寝るようになってから、何かあった方がいいだろうということで(私じゃないと今の所なかなか寝ないけど、そのうちちびちびが産まれたら私は入院しちゃうので、そのためにも)ベネッセの子どもチャレンジファーストの頃に貰ったアヒルのぬいぐるみを抱かせてみた。それが1ヶ月以上前。今では寝室に連れて行くと、まずアヒルさんを抱きしめる為に探すのだから立派な物だ。
 ところが。抱きしめておとなしく寝るのかと思いきや、タオルみたいな布地で出来ているアヒルさんの頭や顔についている毛玉をむしむしとむしる。放っておくと、座り込んでずーっとむしっている。夢中でむしって(取れた毛玉は私にくれる。もしくは私の口に入れてくれる。なぜに!?)いるので、そのままころんと転がして、寝転んでむしらせておく。すると、だいたい15〜20分くらいでむしる指先の動きが緩慢になり、そのうち止まる。見ると寝ている。これが毎晩と毎昼寝の儀式。おかげでアヒルさんはだんだんパゲ(ハゲと言うと聞こえが悪いので、半濁音で可愛く♪)になってきた。まあいいけど。次々に毛玉は生成されてることだし。
 ついさっきも寝かせてきたのだが、やっぱり毛玉をむしる。何回寝転がしてもしばらくしてムックリと起き上がってまたむしる。ちょっと放っておいてみたら、一生懸命むしっているように見えるけれど、よく見れば目がだんだん据わって来て、うつろ〜…な感じ。でも手は機械的に動いている。そーっと寝転がしてみたら、そのまますぅっと寝てしまった。放っておいたらむしりながら座ったまま寝たんだろうか(苦笑) 毎回笑える光景ではあるのだけれど…一体どうしてそんなにむしりたがるのか、そこが疑問。本でも読めるようになればいいんだろうけどねぇ。