ヒットマンへの道

 実家に帰ってます。
 母が「ナカヌキヤ」に行きたいというので,父と綾戸と3人でふらふらと出かける。目的のブツはなかったらしいのだが,綾戸はとあるコーナーでばっちりつかまってしまった。
 ダーツである。
 以前,遊びに行ったマンガ喫茶で,ビリヤード台が空くまでのつなぎのつもりでちょっぴりやってみたダーツにはまって6時間くらい投げていたことがある。これが結構面白いし,様々なルールがあって,ずぅっと楽しめるのだ。(だからって6時間はやり過ぎだと自分でも思うけど)
 最近様でも紹介されていた電気で反応するダーツ板。これがあったのである。しかもばっちりコーナーが出来ている。ブームか何かですか!?前回年末に行ったときにはかけらもなかった(と思う)のに。下は8000円弱から。たぶん上は限りないんだろうけど,お店にあったのは2万円〜3万円が上限。電化製品なのにこの値段って…。勢いで買えてしまいそうである。
 6時間を共に投げただぁにこれを話して「欲しいかも〜」って言ったら,「はまり続けて家からでなくなりそうだよな」というお言葉だった(笑)そうかもね。今はアパートだから,購入するわけにも行かないけど,もし一軒家に住むことになっちゃったら,また店に様子を見に行ってしまいそうだ。そのころには売ってないかもしれないけど。ナカヌキヤのコーナー回転,早いし。
 ダーツに限らず「的に当てる」というのは,人間の狩猟本能を駆り立てでもするのか,本当に必死になる。高校の頃少しだけアーチェリーをやっていた。10点に当たったり,狙ったところに行ったりしたときの,あの快感。残念ながら狙ったところにびしびし当てられるようになるまでできなかったけど,必死で打ってしまう。最近では輪ゴム。テスト用紙を縛っている大きな輪ゴム(ゴムバンド?)で,教室の反対隅にいるお子ちゃまを狙って当てられる。時々うちのクラスでは放課後にゴム戦争が始まり,教室の前と後ろに別れてゴムの飛ばし合いが行われる(もちろん担任参加。というか首謀者)。すっかりヒットマンになってしまい,授業中に手悪さをしている子の手元を狙っていったり,教科書を立てて隠れて何かをしている子がいたら1cm幅のゴムバンドを使って教科書を打ち倒すくらいのことはできるようになってしまった。(ものすごい「ばっちん!」という音と共に教科書が自分に降ってきたので,「うひゃあ!」という悲鳴で飛び上がったその子は二度と教科書を立てなくなったが)
 これでダーツにはまって上手になったら,………鉛筆投げるのは危ないからやめとこうかな。家のダーツボードに悪ガキの写真くらい貼るかもしれないけど。