腰いていていていて

 先週から肩が凝って仕方がなかった。でもなかなか時間もなくて整体に行けなかった。がまんにがまんを重ねていたら、3連休が明けてから今度は背中から腰にかけてがびしびし。しばらくデスクワークをした後に背筋を伸ばすと「ビキビキビキ!」という感じに痛かったので、何とか時間をつけて、ようやく整体に行くことができた。
 いつものように整体の先生(同世代くらいに若く見えるけど40代直前のおじさん)に調子はいかがですか?と聞かれる。今日はこの辺、と説明したら「承りました〜♪」といつもの返事。ところが、ちょっと体を触って先生が苦笑する。
 「綾戸さ〜ん。すごいですこれ」
 「…またですか…」
 どうやら肩凝りがこり固まって背中と腰に降りてきたらしい。テーピングまではられてしまう。「今週また来てくださいね。なるべく近いうちに!」とくぎを刺されてしまう。うん、たぶんまたがまんできなくて行くと思う…。
 実は、先週3連休の前日、実家に帰るためにバス停でバスを待っていたら、京都に帰るために来た整体の先生にばったり会っていたのだ。同じバス停から京都までの長距離バスも出ている。ぼ〜っといろんな話をして、先に広島行きのバスが来たから別れて乗ったのだが…
 「あのときに『調子はいかがですか?』って聞いておけばよかったですね」
 「あはは〜。そこで営業が始まっちゃうんですか?」
 「そうそう。そこで揉んでね。そしたらみんな見るし。」
 「いい広告になりそうですよねぇ。人が並んだりして…」
 「うーん。ビッグになる奴とならん奴ってのは、そこが違うんやな。
  僕はビッグになれへんタイプで…」
 「…えー…じゃ、今度会ったらお願いしますよぅ」
 チャンスをつかむのは難しいというお話。