お楽しみ調理実習(?)

 5年生の家庭科の時間もほとんど最後。2時間続きで今日は「お楽しみ会」と称してホットケーキ、フルーツポンチ、チョコレートフォンデュを作ることに。
 まずはホットケーキミックスでホットケーキを焼き、班で1人出してその子達で缶詰を開けてフルーツポンチを作り、最後にチョコレートを湯煎で溶かしてイチゴとバナナにつけ、チョコレートフォンデュにするというもの。ホットケーキは多分経験者が多いと見た。比較的手際よく卵と水を入れてかき混ぜていく。私は家庭科担当のA先生に「センセ、見に来てちょちょっと手伝いと、成績つけてくれる?」と言われていたので、ふらーっと行って机を回りながら声をかけていた。
 しばらくするとA先生の悲鳴。大惨事が起きていた。詳しくはにあるが、…いや、ホントに大惨事。呆れ果てながらも、ま、クレープみたいになるかもしれないし…といつも自分がいい加減クッキングをやっているのをこんなところでも発揮。さんざ「話聞いてなかった」と怒られるえふ子ちゃん達を慰めるつもりで
 「せっかく国語の『聞くテスト』はそんなに悪くなかったのにね」
と言ったところ、
 「うわぁ! じゃ、家庭科と国語の成績ぼろぼろになるかなぁ!?」
 …逆効果だった? ごめん…(苦笑)
 それ以外では湯煎にどれだけかけても全然チョコレートが溶けない班があったくらい。あとはきれいにホットケーキを焼いていた。うまいなぁ。1組はこげっこげにして食べて気分を悪くした子達もいたらしいけど…。食べてみるとおいしくて、いい味。ただ…量が結構多い…。これでおなかいっぱいになる。しかも食べているときはすでに4時間目終了のチャイムが鳴った後で、これから給食なんだが。
 大急ぎで食べ終わって、大急ぎで片づけて、教室に帰る道々「さぁ!給食食べるぞ!」と言ったら、一緒に帰っていた男の子が「うげ〜!!」と悲鳴を上げた。
 「いつも腹減った腹減ったってうるさいじゃんか!
  給食楽しみなんでしょ!? 食べるぞ!急げ!」
 「うー…いや、そりゃ、いつもはさぁ………」
 うるさい黙れ(苦笑)
 さすがにとんでもないので、パンは自由に残してもいいことにした。給食台はパンの山が出来た。食べ終わった後の教室は死屍累々。元気の塊のような男の子達の一部は、遊びに行きたいばかりに満腹中枢に有無を言わさず胃の中に給食をぎゅうぎゅうに詰め込んで、ボールを持って走っていってしまったが…。私はと言えば、職員室にようやく戻って、椅子に身体を投げ出して眩暈を押さえていたのでありました。絶対カロリー過剰摂取だ…。