へろへろ。

 朝起きて、まだ身体がだるい、というか、重たい。喉は昨日と平行線。自分の身体や精神と折り合いをつけるために、今日はいつもみたいに早く出ないで、ぎりぎりに着くようにのんびりと家を出た。朝ご飯は…いつもより少なめだったけど食べて、ジスロマックを飲んでおく。抗菌剤。
 いつも早い私がいないので、みんなびっくりしていたみたいだったけれど、「大丈夫です〜♪」と言っておく。…の端から腹痛が始まる。やば…今日の体調ではもたないと思い、早めにロキソニンも飲んでおく。昨日に引き続き、今日もなるべく声を出さない授業。明日までには何とかしたいんですけど…。そのうちに、今度は胃が痛くなってきた。あー、ロキソニンが胃に響いたか…。大休憩に職員室に降りて、胃薬も飲む。それを見ていたお姉さんが苦笑いをしている。はい、薬漬けです。大抵の薬は机の中から出てくる私。魂が抜けている状態を見て、お父ちゃんが何を勘違いしたのか「憔悴しきっとるのぅ。憔悴はしたらいけんで」と声をかけてくれた。状況を話すと机に突っ伏して「帰れや」と言う。先生じゃあるまいし(苦笑)
 3時間目は算数なので、Mさんに任せて私はフォローに回る。4時間目、体育。着替えに降りると何故かお父ちゃんが職員室にいて、何故か管理職と私の話をしていた。
父「おう!ちょうど来た。綾戸さんもう帰れや!」
綾「いえ…まだ体育と音楽がありますから」
父「音楽?5時間目?うちが算数だからわしが先生んとこ見てやらぁ」
綾「イヤです!」
父「もー。こいつが言い出したら聞かんのんじゃけー…」
教頭「綾戸さん、帰り〜。私が適当に見ておいてあげるよ〜」
綾「大丈夫ですよぅ…」
 「適当にみる」なんて言ってくれる人に任せられるもんか…。それでなくても鍛えまくってる音楽の授業、お父ちゃんに見てもらったら積み上げてきたものが全部崩れそうでイヤ。
 昼休み。わざわざお父ちゃんが私の分の年休簿を持ってきてくれる。「書けよ。帰れ〜」「子どもが帰ったら、帰りますよ〜。(今日は居残りさせる予定だったので)」ふと顔を上げてみれば、おっさん…自分の年休簿を何気に持ってるし…。「先生もお帰りですか?」「おう!風邪をひいたので帰ります!」 やっぱり見てもらわなくて良かった。
 音楽は何とかやりきって、居残りも1時間近くさせて、頼まれていた学年通信の下書きだけ仕上げて、4時半前には学校を出させてもらう。教頭先生に「身体に気をつけてよ」と言ってもらえたのは自分が頑張っているからだということにして自分を慰めておく。