うむぅ…。

 ついに週1ペースになったちび検診。朝起きて「イヤだなぁ」とか言わずに準備していそいそと出かけるのは、その後のランチタイムが楽しみだから(苦笑) もちろんちびの様子を見ることができるのも楽しみなんだけど。
 はたはたと用意をして出かけ、もうすぐバスを降りるという頃に携帯が震えた。こんな時間に電話…?と表示を見ると、勤め先の学校から。あらら…バス乗ってたらちょっと出られない。降りてからかけ直すと事務の先生だったのだけど、先日書いたとおりの電池が案の定2分も持たず、話し中にぶっつりと切れた。やばいー! 辺りを見渡すとちょうど公衆電話があったので、そっちでかけ直す。小銭があんまりないのに「様子はどう〜?」とのんびり聞かれ、はらはらしてしまう。向こうはもちろん気を遣ってくれているので、「すみません、今ちょっと…」なんて言うわけにも行かないしねぇ。おまけに今から行く検査上の諸事情で少々せっぱ詰まっていて、半分泣きそうだった…。
 受付をすませ、いつもと同じくらいの時間なのに今日は9番(いつも15番くらい)なので人が少ないのかと思っていたら、そこから1時間以上待たされた。婦人科も兼ねているので、そっちの人が多かったらしい。しかも…後から来たおばちゃん達が入っていく…。しょーがないんだけどさ〜、と半分うとうとしながら待つ。ようやく中待合いに呼ばれたと思ったら下の名前が微妙に違い、よくある苗字なので本当に自分かどうか心配になりながら入る。すると「まだ来ないの?」という感じで連呼された。…たぶん私しかいないんだろうな。待たされた挙げ句にそんな状態だったので気分は悪いけど。まあいい。
 ちびは元気。現在37週で、足の長さはちょうどそれくらいなのに頭が35週くらいの大きさらしい。小顔でいいじゃないか♪ 産むときも頭が出てくるのが大変なんだし。「性別はもう聞いてますよね?」と言われ「はい」と返事をしたら「ここに何かあるよね」と笑われたので心底驚く。へ!?『何かある』!? 
綾「えっと…女の子って聞いてるんですけど…」
先「女の子ですよー」
 『何かある』って、ちょうどあぐらをかいたような格好でおしりの辺りにすじが見えていたという意味だったらしい。語弊があるわ! 完全に「見えた」ので、これで男の子だったら医者もびっくりするってくらいに女の子確定らしいけど。産まれるのもきっとちょうど予定日くらいですねー、と言われて検査終了。それはありがたいデス。
 さー、お散歩してランチランチ♪と浮かれて歩く。いつものドトールのいつもの席に座って、いつものサンドイッチを注文して(少々行儀悪く)文庫本を読みながら幸せとサンドイッチをかみしめる。…と、しばらくしていきなり「こんにちは」と声をかけられた。何事!? しかも知らないおっさんだ。誰…。「本がお好きなんですか?」「小説を読んでるんですか?」と、通路向かいの席に座りながらにこやかに話しかけてくれるけど…誰!? 仕方なく「小説じゃなくて」と文庫本のタイトルを見せたら「歴史がお好きなんですか」と言われた。嫌いじゃないですが。「僕はね、心理学やってるんですよ」…はぁ…。相づちを打っていたら、おっさん、とうとうとしゃべり始めた。えーっと…心理学に全く興味がないかといわれたらないわけではないですが…BGMがけっこう大きいお店の中で通路を挟んでぼそぼそとしゃべられても半分しか聞こえないし、話聞いてたら本も読めないし食べられないし、だいたいが魅惑のランチタイムを邪魔するあんたは誰や? 自分の論文のこととかマルクス主義がどうとか、名刺までくれたけど完膚無きまでに知らない人だった。心理学の(しかも感情がどうとか言ってた)専攻なら、この迷惑顔を理解せんかい。知らない人と知らないお話をするのも一種の勉強だと前向きに考えようとしたけど、少々無理があった。むむむぅ。
 結局「えっと…続き食べていいですか?」と聞いたら黙ってくれ、自分のお茶を飲んで行っちゃったけど、『機会があったら僕の本探してくださいね』って、探さないよ。セールスお断り。病院で待たされたストレスをせっかく晴らしていたのに…。
 憂さがすっきりとは晴れないままお店を出て、母に頼まれた買い物をしにデパートに出向き、今日は前回と違う道を通って用事をあれこれ済ませながら移動。ソフトバンクのお店にも寄って電池パックが交換できるか聞いてみたけど、電池のふくらみ程度が足りなかったらしくて「交換じゃなくて販売になりますね」と言われた。しかも3000円だと?ネットで買えば950円だもん。いらない。
 父に頼まれた用事も済ませようと思ってかなり回り道をして歩き回って帰ったら、自分の買い物を1件忘れていたことにさっき気がついた…。ショックだ…。