激痛!

 朝8時半過ぎ。洗濯が終わった音がする。ちびはテレビのおかあさんといっしょに夢中。そーっと部屋を抜け出して、ベランダへ洗濯物を干しに行く。ベランダに出る窓は立て付けが悪い。がたがた音をさせて開けると、すっごい寒い!うひえぇ。縮こまっている暇はないので、さっさと洗濯物を干しましょう。手が凍える〜! ちびにばれる前に終わらせようと思っていたのに、あと2枚…というところでばれた。「うええええええ!!」という声が聞こえる。急いで干して、急いで洗濯かごを持ってスリッパを脱ぎ捨てるようにして部屋に入る。あー寒い! ちびの泣き声に「すぐ行くよ〜!」と声をかけながら後ろ手に窓を閉める。思いっきり引っ張っても、いつもは半分くらいしか閉まらないのに…こんなときに限ってやたらとすべりが良かったらしい。
がつん!
というすっごい勢いでサッシがぶつかる音とともに、右手に雷が落ちた。指………はさんだ………。ちびの大きくなる泣き声を聞きながら、たっぷり3分は悶絶した。かじかむ手をやったもので、余計に痛い〜! ひーひー言いながらかごを元の位置に戻し(後で見たら戻ってなかった)、なぜか次にやったことは、流しに行ってお湯で手を温めたこと。かじかんでるから、暖めればましになると思ったらしい。治るわけもなく。ちびは私の姿が台所に見えたことで少し安心したのか、少しだけ開けてあるふすまの隙間からのぞいて「あー!」と呼んでいる。うん、ごめん、もうちょっとまって…。
 とりあえず、ほんの少し曲げ伸ばしができるようになった。骨と筋はOK。まだ色は変わってないけど、薬指がちょっと腫れてきている。一番打ったのは薬指の関節(根元に近い方)と、関節と関節の間らしい。関節には擦り傷も。仕方なく張れてきたところにはシップを細く切って貼り、関節にはスポットタイプの絆創膏を貼り付け、その上から包むように防水タイプの大きな絆創膏を貼った。いやー、久しぶりに陣痛を思い出すような痛みだったよ。比べ物にならないけど。もうホントに早く引っ越したい。