結婚式参加。ちび篇

 美しくない話です。お食事中の方はご遠慮下さい。
 実は出かける2日前くらいから便秘気味だったちび。旦那と「肝心なときに臭い子にならなきゃいいけど」と心配していた。それなのに本人は食欲も衰えず、昨日愛知の叔母の家に寄ったときもおやつをもりもり食べて周りを驚かしていた。
 その夜ホテルに入ってからが大変。一旦寝たくせに0時過ぎに起きてしまい、ウンウン踏ん張ってはちょっとしか出なくて号泣。泣きわめいて結局寝たのは4時過ぎ。みんな寝不足…。
 朝になっても機嫌は直らず。朝食会場にあったイチゴジャムを2つ持たせてみたらようやくそれで遊び始めたので、持たせたまま出かけることに。栄の地下街ではバギーに乗ったまま寝てしまい、静かにコーヒーショップに入ったつもりが元気な店員の声に起こされて「父ちゃんと母ちゃんばっかりイイモノ飲んでる!」とばかりに激怒。寝とけよ…。
 せっかく髪もムースでセットして可愛くしていったのに、控室で泣き寝入ったために寝癖だらけ。上着のモコモコファーも涙と鼻水とよだれで一部毛が固まっていた…。
 式場に入ってふと気づく。ついつい何も考えずにバージンロードに一番近い席に座っちゃったけど、もし起きて臭い子になっちゃったらどうしよう。先輩達4人を立たせて行くのも何だか悪いし…柵を乗り越えて「臭い子と!バージンロードを!大・逆・走!!」(ビシバシチャンプ風)ってのもちょっとなぁ…。頭の中であれこれ心配したけど、まあ何もなくてよかった。
 ところが披露宴会場に入ってすぐに怪しい動き。そして芳しい香り。オムツ袋とちびを抱えて係の人に場所がないか聞いたら、あるけどもうすぐ始まりますよ?とのこと。いや…いくらなんでも芳しい披露宴はあまりに…。先にやってくださいと言っておく。急いでオムツを替えて、まあこれで落ち着くかなと思いつつ会場に戻ると…ドアの前で新郎新婦が待機。「あ、終わりました?」とむうみんがにこやかに声をかけてくれた。え?もしかして待ってた?ちび待ち!?どんだけ偉い人!!??慌ててあちこちに頭を下げつつ席につく。恥ずかしい…。
 でもちびの機嫌はイマイチ直らず。仕方ないなとおもちゃとかジャムとかいろいろ並べて機嫌を取る。ジャムがかばんから出てきてみんなが笑ったけど、本人はおもちゃよりジャムを選ぶし、しばらくはそれで遊んでたのでもういい。
 お色直しで二人がいなくなったあと、ビデオ係の人が「一人ずつメッセージを…」と回って来た。何も思いつかないので「おめでとうございます!ワタシのように可愛い子を産んで下さいね〜」とちびの手を取って振り振り言ったら、後ろからこざ先輩に「…むうみんが?」とツッコまれた。「えぇっ?」と振り返るとそこでビデオ終了。漫才かぃ…。
 直後、何だかブジュっと音がした。生暖かいちびのおしり。この音は固形物じゃないぞ…。オムツ袋に手をかけた瞬間に会場のライトが落ちた。キャンドルの説明が始まる。やーばーい〜!!さすがに二度も臭い子待ちさせられない。しばし我慢。新郎新婦が入場してドアからスポットライトが離れた瞬間にダッシュをかける。ドア係のおじさんが慌てて開けてくれた。ご協力感謝!旦那にメールをしつつオムツ替え。もしダメなら連れて帰ってもらわなきゃ…。
 少しして旦那が来てくれた頃には、ちびはすっきりしたのか機嫌が良くなってきた。様子を見ることに。でも15分くらいで第2弾の音が…。おまけにオムツの予備も替えたら無くなる。という訳で途中退場決定。さようなら〜。一人で席に戻った私を見てみんながびっくりしたので「お腹こわしたみたいだから連れて帰ってもらった」とだけ説明。は〜…とりあえずゆっくり食べられる…。
 披露宴がお開きになってみんなは二次会へ。私は急いでホテルへ戻る。あれからは臭い子になることもなく、そこそこ機嫌良く遊んでたらしい。夕飯代わりにお粥を買って来て食べさせ、お風呂に入れたらちびもパッタリ。疲れたよね…。気の毒なことをしたなと思いつつ、私もベットにハッタリ倒れた。