ちびの厄日

 それはまた吐乳から始まった。明け方5時頃、4時頃から起きておむつを交換して飲ませて、あやしたら結構すんなり寝たのでよしよしと思いつつ寝かせたら、ごぼっと吐いた。結構量を吐いたので、母にヘルプを求めて2人掛かりで処理・次の授乳。吐乳が多いと怖くて眠れないよなぁ。こわごわ就寝。
 午前中は母が用事で飛び回っているので、綾戸と2人でお留守番。午後からは黄疸の検査で病院に向かう。ちょうど13時頃が次の授乳予定時間だったのだけど、病院の受付が13時15分からとタイミングが悪く、おむつだけ交換して空腹のまま車で移動。検査の待ち時間に飲めばいいよね、と言われた腹へりのおちび。その頃はまだ寝てたからいいけれど、病院についてすぐに体重測定。服の重さを量っても意味がないのでおむつも取って真っ裸。ぎゃんぎゃん泣く。体重は2800まで増えていたので親としては一安心だが、お腹は空いているしいつまで経ってもミルクはこないし裸にされて不安だし…と泣きまくる。そこへ「うわぁ!かわいいねぇ!」と看護婦さんが2〜3人わらわらと寄ってきた。「ほら〜、かぁわいいねぇ!」「うわ、ほんとだ〜!」ほめたたえてくれるのでちょっと泣き止み気味。綾戸は超特急で服を着せている最中。
「ねー。最近は見かけないよね! 手編みのおくるみだよ!」
「最近の人は編まないもんねぇ。お母さんが編んだの?」
「…え…?  っと…いえ、私の母が…」
 看護婦さんたちはばぁばお手製のおくるみをほめていて、ちびにはちっとも目をくれていなかったという…。ちび憮然。空きっ腹とぶーたれた顔を抱えて検査室へ移動。機嫌が悪くて泣いていたところを技師さんに連れて行かれた。で、足のかかとから採血。外で待っていたら「うっぎゃーーーー!」という声が聞こえてきた。おうおう、嫌なこと続きだね…。待ち合いに戻ってようやく授乳室へ。ちびもやっと落ち着いた。ちょっと母に預けて私は入院費の件で病院の総合受付へ。その間に呼ばれたらしくて、帰ってきたらもう診察室の中だった。おへその消毒をしてもらいながらまた泣いて、でも黄疸の数値は良くなってきているらしいのでほっとして帰る。次は1ヶ月検診でいいって。よかったね。
 ところがばぁばが途中スーパーに寄ってしまって、車の中で待たされる。授乳室であんまりしっかり飲めていなかったのか、またくれくれポーズ(お腹がすくとするポーズがある)が始まった。さすがに外の駐車場では…家まで待って〜! 泣きわめくのを必死でなだめて待ち、家に帰ってミルクタンクと合体。栄養補給。
 産まれてきたら、大変な日ってやっぱりあるんだよねぇ(苦笑)