どうあがいても…

 ちびに朝夕教育テレビの幼児番組を見せるようになってから早半年。さすがにちびも音楽や画面を覚えてしまい、オープニングの曲が流れると昼寝をしていてもむっくりと起きていきなり踊りだすようになった。
 幼児や児童に覚えやすくしてあるのだから、一緒に毎日聞かされている大人が覚えてしまうのは当然の帰結。私もご多分にもれず、夕方4時から6時までの番組すべてのOP・EDが歌え、動きを覚え、番組内のコーナーで曜日が分かるようになってしまった。始めのうちは鼻歌で歌ってしまっては「何だか負け気分…」と落ち込んでいたけど、最近ではもう「役に立つし!」と居直っている。(おかげで一、十、百…と無料大数まで覚えたし、雨ニモ負ケズを暗唱できるようになった)
 ところが、この弊害をくらったのがもう一人いた。滅多に見てないはずの旦那だ。祝日や土曜日の朝は仕方ないとして、平日の朝は全く見てないし、夕方だって5時半頃からを見るのが精一杯。それでも曲を聞いただけでタイトルを当てたり鼻歌で歌ってたり、あげくの果てにはキャラの声を聞いただけで「がん子ちゃんか?」と分かるようになったり。
 その度に「負け組だな」とからかっているが、本人は「意地でも引き分け!」と言い張っている。でも、ちびを寝かしつけるのにアルゴリズム行進を口ずさんだり、おさるのジョージを真剣に見てたりする人を引き分けとは言わないと思うんだ…(笑)